「無知なんだよ、それが強さなんだ」
投稿日:2021.11.24
13歳で失恋し努力してもかなわぬモノがあると悟った僕は、19歳で奇跡が訪れ、ある人と付き合うことになった。
京都の町は坂道があろうが雪が降ろうが、彼女のためなら全速力で走り続けられると思ったし、親の脛をかじりながら生きているのに「家族なしでもやっていける」と思った。僕は何にでもなれると思った。愛は根拠のない自信も与えてくれたのだ。
その時、気づいていればよかったと思うことがある。
自分は無知なのだ、何にも知らないのだ、答えなんて出せないのだ、ということを。
社会はどうあるべきかとか、人はどう生きるべきかとか、なぜ電気は家に届くのかとか、米の値段は誰が決めるのか、などなど、疑問はすべてテレビやラジオのノイズで消して、「調べればすぐにわかるさ」で済ませてきた。
自分が無知であることにさえ気づかずに、指摘されても認めずに生きてきたのだ。
こんな若者がおとなになったらやっかいだ。
世の中のことは何でも知っている。違う意見には耳を貸さないどころか全否定。
こうと決めたら引き下がらない、「俺様はそうやって生きてきたんだ」と絶叫~~!!
もうやめようよ。
変わろうよ。
いつまでも変われないのは、自分の「無知」を認めないからだと思う。
幸い、僕は自分の無知に気付いた。遅いんだけどね。
無知だから「本」を探り、人に聞く、この繰り返し。
すると少し強くなれた気がする。
常に無知を知る。
これが理想。
若者たちよ、自身の無知を知れ! 恥じることなく!
追伸
「無知」って自虐的なことばかりではない。
「無知」でいられたら「新発見」がある。これはデカい!