「無知なんだよ、それが強さなんだ」

13歳で失恋し努力してもかなわぬモノがあると悟った僕は、19歳で奇跡が訪れ、ある人と付き合うことになった。

京都の町は坂道があろうが雪が降ろうが、彼女のためなら全速力で走り続けられると思ったし、親の脛をかじりながら生きているのに「家族なしでもやっていける」と思った。僕は何にでもなれると思った。愛は根拠のない自信も与えてくれたのだ。

その時、気づいていればよかったと思うことがある。

 

自分は無知なのだ、何にも知らないのだ、答えなんて出せないのだ、ということを。

社会はどうあるべきかとか、人はどう生きるべきかとか、なぜ電気は家に届くのかとか、米の値段は誰が決めるのか、などなど、疑問はすべてテレビやラジオのノイズで消して、「調べればすぐにわかるさ」で済ませてきた。

 

自分が無知であることにさえ気づかずに、指摘されても認めずに生きてきたのだ。

こんな若者がおとなになったらやっかいだ。

世の中のことは何でも知っている。違う意見には耳を貸さないどころか全否定。

こうと決めたら引き下がらない、「俺様はそうやって生きてきたんだ」と絶叫~~!!

 

もうやめようよ。

変わろうよ。

いつまでも変われないのは、自分の「無知」を認めないからだと思う。

幸い、僕は自分の無知に気付いた。遅いんだけどね。

無知だから「本」を探り、人に聞く、この繰り返し。

すると少し強くなれた気がする。

常に無知を知る。

これが理想。

若者たちよ、自身の無知を知れ! 恥じることなく!

 

追伸

「無知」って自虐的なことばかりではない。

「無知」でいられたら「新発見」がある。これはデカい!

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