【自己実現的予言】

【自己実現的予言】

ある予言や期待がなされることによって、(それが間違っていても)予言に基づいて人々が行動することで実際にその予言が達成されるという現象。社会科学上の概念。

 

CASE1.「浮気」

 彼女は「彼は浮気をしてるのでは?」という疑念を抱きはじめた。すると彼のスマホをのぞいたり、異性と話しているだけの彼を訝しむようになった。それらの行動にたいして彼は息苦しさを感じ、彼女から気持ちが離れてしまい実際に浮気をしてしまう。

 

CASE2.「受験ノイローゼ」

 受験を不安に思う受験生はきっと失敗すると思い込んでしまうと、勉強するよりもくよくよして多くの時間を浪費してしまい、試験では実際に失敗してしまう。

 

CASE3.「黒人と学力」

 「黒人は知能が劣っているので教育しても意味が無く、学力が低いまま」と信じられていた。その全く根拠のない理由で実際に教育がなされない。教育がなされないので、学力が低いまま。結果やっぱり学力が低いままじゃないか、という自己実現を起こした。

 

もちろん、黒人だからと言って知能が劣るということはありませんし、不安にかられる思いを勉強に当てていれば試験はパスできていただろうし、彼が浮気していた事実は・・・きっとなかったでしょう。これらのケースは実際にあった事例としてよく取り上げられるものです。人の心理というのは案外に簡単に振り回されるものなんですね。

最後にもう一つ。

 

CASE4.「投票」

 ある国における選挙の実情。その国は与党が議席の過半数を占めており投票率はわずか50%弱ほどしかない。マスメディアもこぞって与党の圧勝と報道。世論も「現状の与党の政策はまったくもって酷いものだ、到底支持できないが他に政権を任せられる政党は現状皆無。メディアでも報じられている通り、今回も与党の圧勝でしょう。」と口々に井戸端会議。さて、気になる投票結果は・・・

 

自己実現的予言。

 ネガティブな事例を紹介してきましたが、ポジティブに作用する場面もあります。

来たる7月10日は参議院選挙の投票日ですね。是非今選挙では「自己実現的予言」が良い方向へ働くことを心より祈念します。

一文字弥太郎?

 

 

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