多様性≠民主主義

「暴力によって民主主義が屈するようなことはあってはならない。」

 

そうだそうだ!っと思わず同調してしまいそうなもっともらしい言葉ですが、”民主主義”ってなんなんでしょう?

ということで”民主主義”についてちょっと調べてみました。以下、大人の自由研究に少しお付き合いください。

 

民主”主義”とは、「人民による人民の統治」(民主制)が正しいという主張、立場とのことらしいです。 つまり、任意のコミュニティの中で、ある課題についてそのコミュニティの人たちによって決定していきましょうということ。「統治」なので決定された事については反対であったとしても従わなければいけません。

この民主制というのは現代において肯定的な捉え方が多いですが、歴史を紐解けば割と否定的な意見が多く「相対的に見て他の政治制度よりも幾分かマシである。」というのが過去の識者達の見解です。ちなみに民主制に対する政治制度としては君主が全てを決定する「君主制」、人民の中の一部の特権を持った少数で全体を決定する「寡頭制」などがあります。

つまり民主制とは多くの問題点を抱えているということらしいです。

 

民主制において最終的な意見の決定は「多数決」になります。もちろんそこに至るまでの間に議論を深めることは大前提ですが、2つの対立する意見があったとき、多数派を占めた意見が人民の総意として採用されることになります。えー、そんなの不公平じゃん。と思いがちですが、それでも他の政治制度よりマシだそうです。

 

多様性を尊重するべきだ!と昨今よく言われますが、実はそれは民主制と大きく矛盾し民主制を崩壊に導く危険を孕んでいます。

民主制において最も重要な前提条件は「同じ共同体に属した国民である」という意識です。これがあるから多数決において、少数派が負けても「今回は負けたので多数派に従うが、次回は私たちの意見が通るように多数派形成をしていく。」と思えるのだそうです。

共通の国民、民族のような共同体意識がなければ少数派になったとき、多数派の意見に従おうと思えない。

つまり、多様性を尊重し、個人の意思を守れば守るほど民主制は崩壊し、逆に民主主義的であればあるほど多様性は淘汰されていく。多様性≠民主主義なのです。うーん、おもしろい。

 

結局一つの完璧なシステムや制度ってないですよね。
私たちはあらゆることに常に監視し、勉強し対話を続けて保守していかなければ現状を保つことができないのかもしれません。以上、大人の自由研究でした。

CONTACT
お問い合わせ

イリガン珈琲店へのお問い合わせ・オンラインショップの
ご利用お待ちしています。

このサイトを広める