.I Shall Be Released.

突然の告白ですが、広島出身でいながら広島という街に馴染めない感覚があります。

思春期に誰もが一度思う、俺にはもっと輝ける場所があるはずだ!みたいなあれ、いまだに引きずっているのか、本当に馴染めていないのか。

恥ずかしい事ですが思春期をこじらせ2つ、3つの街で生活をした経験からその街々に特有の価値観みたいなものがある気がしていて、広島の価値観(空気感と言い換えてもいいかもしれません)に馴染めないなーと思いながら十数年暮らしていました。

環境を変えるというのは自分を変える最も手っ取り早い手段ですが、環境が私を変えてくれるわけではなくて、環境の変化によって私が変わらなければならないという機会を与えてくれる。若者は自分探しの旅なんて言って放浪しがちですが、探さなくたって自分はそこにいるので正しくは「自分なくしの旅」(みうらじゅん)。ボブディランもI Shall Be Released「俺は解放されるべきだ」と歌いますが、I see “My light” come Shining.「俺の光」が輝いているのが見えてないとダメなわけで、行き着くところは「君たちはどう生きるか」(吉野源三郎)に尽きますね。

 

学生の頃は広島でお店を開いているなんて想像にもあり得ないと思っていましたが、なんの因果か地元広島でカフェを始めて早5年。

広島に溶け込んでやっていきたいと思う気持ちとは裏腹にイマイチ所属感のない孤立した気分を抱えていました。「君たちはどう生きるか。」ここに来て改めて問われているような気がしています。

ー本を読め!人に会え!旅に出ろ!ー

店を持つと、なかなか気軽に旅に出られないので、向こうからこちらに来てもらう事にしました。私が会いたい人をイリガン珈琲店に招き、いろんな話を聞いたり観たり感じたりそんな時間を皆様と共有できたら「所属感のない孤立した気分」を払拭できるような気がします。

まずは12月10日、東京で活動されている小田晃生さんを招き演奏を楽しみたいと思います。二十歳の頃、よく聞いていたミュージシャンで飾らない素直な歌が好きでした。YouTubeやInstagramでどんな音楽か聴くことができますので、是非検索してみてください。小さな店なのでライブハウスやコンサートホールとは違う小さな空間特有のライブ感の中で楽しい夜となると思いますので是非ご参加ください!

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